会長挨拶

第34回に本循環制御医学会総会 会長   重見研司 福井大学医学部器官制御医学講座 麻酔・蘇生学領域 教授

 この度、第34回日本循環制御医学会総会を、平成25年6月7日(金)8日(土)の2日間にわたり、福井県県民ホール/AOSSAにおいて開催する運びとなりましたこと、この上ない歓びです。
 日本循環制御医学会は、麻酔中や集中治療中など短時間で急激に変動する循環動態を積極的に制御するために、麻酔科学、集中治療医学、循環器内科学、心臓血管外科学、循環生理学、循環薬理学など、幅広い関連領域において、細胞レベルから全身的規模にいたるまで、循環機能の調節の検討を目的として発足しました。循環動態の変動は心臓・大血管手術の周術期に限ったことではありません。敗血症やSIRSなどの循環の評価や、酸素供給に必要な循環の維持、状態に応じた血圧・心拍数の設定など、広く循環系の病態生理学・病態薬理学について検討を重ねる必要があります。特に今回は、若手の育成に主眼をおいて、ものごとの本質をつまびらかにするような議論をとおして、実際の臨床現場に広く応用可能な知識や技術の向上をはかることを目的として、活発なディスカッションの場を計画しています。
 具体的には、不整脈の制御について本学循環器内科学教授 夛田 浩先生にオーガナイズしていただきます。また、血圧調節を司る四要素(心収縮力、心前負荷、心後負荷、心拍数)について、それぞれその概念の開拓者に講演をお願いする予定です。生活習慣病とも言われる高血圧症は、薬剤だけではなく、食生活や毎日の運動によっても改善できますが、これを急性期の医療にいかすことができないか検討することも考えています。
 もともと海の幸に恵まれた福井ですが、6月はとりわけ新緑が美しく、ミーティングには絶好の環境をご用意できます。若手にもたくさんご参集いただき、統合科学の醍醐味を存分に味わっていただきたく、何卒よろしくお願い申し上げます。