学会賞、大塚スポーツ医・科学賞|第77回日本体力医学会大会 「新時代の体力医学〜人々の健康と未来を守るために〜」

日本体力医学会

学会賞、大塚スポーツ医・科学賞

学会賞

 第35回日本体力医学会学会賞は下記の論文に決定しました。
 なお、栃木大会で予定されていた学会賞の表彰と受賞者講演は延期とし、来年の日本体力医学会特別大会(東京)にて行う予定です。特別大会では、第33回、第34回、第35回、第36回日本体力医学会学会賞の表彰と受賞者講演を執り行う予定です。

第35回日本体力医学会学会賞につきましてPDFファイルダウンロード

大塚スポーツ医・科学賞

大塚スポーツ医・科学賞 選考過程について

第19回大塚スポーツ医・科学賞
 選考委員長 永富 良一

 今回の第77回日本体力医学会大会は宇都宮市で開催される予定でしたが、残念ながら新型コロナウイルス感染症対策から3年続けてのオンライン開催となってしまいました。しかし長きにわたり、多くの本学会会員が一つの目標としている大塚スポーツ医・科学賞「特別賞」および「奨励賞」は、共催していただいております大塚製薬株式会社様のご厚意により今年度も無事の選考が行われる運びとなりました。深く感謝を申し上げます。
 大塚スポーツ医・科学賞特別賞は体液・内分泌、代謝、栄養・消化、生活・健康などの研究分野から、同奨励賞は神経・感覚、運動器、生体力学、呼吸・循環、血液・免疫、形態・体構成、加齢・性差などの研究分野から選考されます。審査委員長以下さまざまな領域を代表する6名の審査委員が、応募要件に該当する189の演題の中から、厳正に選考を進めた結果、今年度もすばらしい演題を発表される2名を選出させていただきました。特別賞は環境ストレス下の運動時の消化管機能に着目した実用的な研究内容の演題、奨励賞は運動器(骨格筋)の適応に関わる研究分野を発展させることが期待される研究内容の演題です。受賞者の皆様のご発表を広く会員の皆様に直接聞いていただけなくなったのは残念ですが、審査員一同、授賞者の皆様が取り組まれている研究をさらに発展させ、学術誌に成果を発表していただけること、またそれをもってスポーツ医科学の発展に寄与し、多くの人がかかえる健康やスポーツにともなう課題の克服に貢献していただけることを期待します。

共催社からのご挨拶

大塚製薬株式会社
常務執行役員 佐藤 真至

 第77回日本体力医学会大会「第19回大塚スポーツ医・科学賞」の表彰にあたり、一言、ご挨拶を申しあげます。 大塚スポーツ医・科学賞を受賞される皆さま、誠におめでとうございます。
大塚スポーツ医・科学賞は、2004年に日本体力医学会と大塚製薬の共催により「スポーツ医・科学の研究分野における主として若手研究者の育成及び振興」を目的として設立されました。
 1984年に日本初の民間の臨床運動栄養研究所として佐賀栄養製品研究所を設立し、「運動と栄養」を中心としたテーマのもと、水分摂取、栄養摂取状況などに関する研究開発をおこなってまいりました。また、大塚グループは昨年9月に創業100周年を迎えました。そして、私たちはその先の次の100年に向けた取り組みを進めています。
 なおも続いている厳しいコロナ禍のもと、第77回日本体力医学会大会がつつがなく開催できますのも、大会運営委員の先生方の並々ならぬご尽力のたまものと、心より感謝申しあげます。また、選考委員長の、東北大学教授・富永良一先生はじめ選考委員のみなさまに厚く御礼申しあげる次第です。
 大塚製薬は、これからもスポーツ医・科学の発展と共に新しいミレニアムに向けて力を尽くしていく所存であります。
 受賞者の皆さまの今後のご活躍とスポーツ医・科学の一層の進展を祈念いたしまして、ご挨拶といたします。ありがとうございました。

第19回大塚スポーツ医・科学賞「特別賞」受賞コメント

異なる温度環境下での持久性運動が消化管機能に及ぼす影響

大阪公立大学 角 大地

 この度は、第77回日本体力医学会大会大塚スポーツ医・科学賞特別賞という名誉ある賞を賜り、大変喜ばしく、光栄に感じます。学会大会を開催してくださった学会大会運営委員、選考委員ならびに関係の諸先生方には深く感謝申し上げます。
 本研究は、異なる温度環境下での運動が消化管機能に及ぼす影響を検討した研究です。消化管は摂取した栄養素の消化・吸収の役割を有するなど、コンディションの維持や運動パフォーマンスの向上に資する指標の1つと私自身考えております。今後も、あらゆる視点からスポーツ競技者の運動パフォーマンス向上の一助となれる研究を進めて参りたいと思います。
 最後に、日頃からお世話になっている岡﨑研究室および後藤研究室の皆様、実験に参加していただいた被験者の皆様にこの場をお借りして厚く御礼申し上げます。

第19回大塚スポーツ医・科学賞「奨励賞」受賞コメント

サテライト細胞の運命決定を可視化するレポーターマウスの確立

熊本大学 澤田 航太

 この度は、第77回日本体力医学会大会において大塚スポーツ医・科学賞奨励賞を賜り、誠にありがとうございます。このような栄誉ある賞は、私には縁のないものと思っておりましたので、大変励みになります。
 本研究は、骨格筋の可塑性や再生研究を加速するために、サテライト細胞の運命決定を生きたまま可視化し評価するための有用なマウスラインを確立することを目的とした研究になります。今後私は、当該マウスツールを応用し、スポーツ科学や予防医学の発展に向けて尽力させていただく所存でございます。
 末筆ではございますが、本研究にあたり、ご指導及び助言を下さいました、小野悠介准教授に感謝の意を表します。また、日々の研究にあたりサポートして頂いた筋発生再生分野の皆様に厚く御礼申し上げます。